「W3HELPER」は、Web上のデータを自動収集する機能に加え、ホームページの作成や管理に役立つ機能を多く備えたソフトで、Webページ運用時の総合環境を提供してくれる。
Web自動巡回ソフトとしての機能はごく標準的なものだ。ダイヤルアップ接続の制御、巡回開始時刻の指定、プロキシサーバへの対応、パスワード認証ページへの対応、ダウンロードするリンク階層の制限、更新ファイルチェック、ファイル種別制限など、必要と思われる機能はひと通り備えている。
「W3HELPER」には簡単なテキストエディタとしての機能もあり、収集したHTMLファイルを編集することができる。また、HTMLファイルからタグを取り除いてテキストファイルに変換したり、逆にテキストファイルに基本的なタグを追加してHTMLファイルに変換したりする機能もある。HTMLエディタの代わりになるほどの高機能ではないが、この程度の変換で十分なことは意外に多く、何より手軽な点がうれしい。
編集したデータは、FTP一括保存機能によってインターネット上の指定したサーバに反映させることができる。また、巡回先と保存先のURLを違うものに設定すれば、ホームページの移動やミラーサイトへのデータの転送も簡単に行うことができる。指定したファイルをサーバから削除することも可能だ。
Formデータをデコードする機能もある。アンケートや注文等の受付フォームで、“<FORM ACTION="mailto:xxxx@xxx.xxx.xx"METHOD="POST">”というように設定しておくと、入力結果が指定したメールアドレスに送信されてくる。しかしこの際、全角データがエンコードされてしまい、そのままでは読むことができない。これを直ちにデコードしてテキスト形式に変換してくれるのだ。CSV形式に変換することも可能だ。
「W3HELPER」は、一つひとつの機能はそれぞれの専用ソフトと比べると決して高機能とはいえない。しかし、Web巡回、編集、ホームページへの反映といった作業を1本のソフトで手軽に行えるので、上手に使えば便利なツールとなるだろう。
|
|
▲ 外観は一般的なWeb巡回ソフトといった趣
▲ Webページの自動巡回とFTPによる一括保存が可能
▲ 設定画面。Web巡回ソフトとしての実力は十分
|