「Flashnavi」は、自動収集したホームページの内容をスクリーンセーバ画面に表示することが可能な、一種のWebブラウザである。もちろんスクリーンセーバとしてだけでなく、通常のウィンドウの形式でも表示できる。
Webブラウザといっても、通常のブラウザのようにWebページのデザイン通りに表示するわけではない。収集してきたデータを、表示領域に電光掲示板のように右から左に流れるように表示させたり、上から下にスクロールさせて表示するのだ。表示画面は最大三分割することができ、各領域には異なるサイトの内容を表示できる。表示形式や速度、色などは、各領域ごとにきめ細かく設定することも可能だ。
テキストデータの表示に加え、画像データ(GIF、JPEG)の表示にも対応しており、ページに含まれるインラインイメージも表示できる。ボタンやアイコンなどの小さなイメージは表示しないように設定したり、ページ内容に関係のあるイメージだけを自動選択して表示するように設定することも可能だ。もっとも、基本的にはテキストデータの表示に向いたソフトであり、画像データの表示は補助的なものと考えた方がよいだろう。そのほか、複数のPOP3アカウントに対してメールの着信チェックを行い、到着メール数を画面に表示することもできる。
実際に使ってみればすぐにわかるが、なかなかおもしろいソフトだ。とりわけ、新聞社や出版社のページのような、テキストデータが多く、しかも頻繁に内容が更新されるサイトをチェックするのに威力を発揮する。三分割されたそれぞれの領域に別々の情報を表示させて流し読みしながら、気になるニュースを発見したら通常のWebブラウザを起動してページの詳細を確認する、といった使い方ができるのだ。この際、ページ表示にはキャッシュされていたデータが用いられるので、表示も高速だ。もちろんオフライン環境でもページ内容は表示できる。また、複数のサイトから条件を指定してページを検索し、特定の情報だけをピックアップして表示する、といったことも可能だ。
|
|
▲ 指定したサイトの内容を電光掲示板のように次々と表示する
▲ 三分割された領域のそれぞれに違うサイトを複数割り付けられる
▲ 内部から直接ブラウザを起動するとインデックス付きでページを表示する
|