一般的な電卓機能に加えて、BASIC言語を搭載していることが特徴のプログラミング電卓ソフト。BASICでスクリプトを記述することで、複雑な定型計算処理をボタンひとつで実行できるようになる。
「鍋電卓」の外観は、ごく普通の電卓を模したスタイル。上部に大きなディスプレイがあること、キーの右側に4枚のタブが並んでいることが実際の電卓との違いだ。そして言うまでもなく、このディスプレイとタブに「鍋電卓」独自の機能が込められている。
4枚のタブは上から順に「Calc」「Quick」「NT69BASIC」「Config」。「Calc」は説明不要の、一般的な電卓機能。計算結果が液晶文字画面に出るだけでなく、ディスプレイ(履歴窓)にも計算式と計算結果が表示される。液晶文字画面の計算結果は右クリックからコピー/切り取り/貼り付けの操作を行える。「Config」は各種設定画面で、表示桁数や小数点以下の桁数、履歴窓のフォントなどを設定する。
「鍋電卓」最大の特徴であるプログラミング機能を担うのが「NT69BASIC」タブと「QUick」タブ。「NT69BASIC」はスクリプトエディタになっており、ここでスクリプトを記述できる。エディタ画面は小さいが、ワイド表示という機能が用意されており、必要であれば大きなウィンドウで編集することも可能だ。さらに、プログラムソースの印刷機能もある。
作成したスクリプトは「Quick」タブのボタンに割り当てることができる。ボタンにスクリプトを登録することで、複雑な計算もボタンひとつで実行できるようになるというわけ。「Quick」タブには最大16個のスクリプトを登録することが可能だ。
また、ショートカットキーからの操作で「常に最前面に表示」や「透明化(Windows 2000以降)」「履歴の印刷」も可能。さらにショートカットキーには「%」「√」「AC」「C」の代替キーも用意されており、すべての式入力をキーボードから行えるようになっている。