はがきの裏書き作成から住所録の管理・宛名印刷まで、年賀状作成のすべてを行えるソフト。姓名辞書や郵便番号・電話番号辞書を搭載し、面倒な住所録作りも効率的に行える。写真や書き文字など、年賀状に使う素材が揃ったら、いよいよ実際の年賀状作りに取りかかろう。素材や文章をレイアウトして文面(裏書き)を作って印刷し、表側には宛名を入れる。「筆自慢2004simple」は、これらすべての作業を1本でこなしてくれるソフトだ。
文面の作成は、はがきの上に素材を好きなように配置していく。画像ファイルはもちろん、Microsoft WordやExcel文書などのオブジェクト、文章を自由に挿入できるほか、直線/四角/角丸四角/円/楕円/自由線/連続線分といった簡単な図形の描画も行える。挿入した図形はマウスで移動させることが可能で、図形の重なりの上下関係も設定できる。
貼り付けた画像をダブルクリックすると「画像透過エディター」が起動し、画像の背景を透明にしたり、切り抜いたりできる。スナップ写真から背景を切り抜いて別の画像を背景にするといったことが簡単に行える。
文面のテンプレートとして、年賀状用に200種以上のサンプルレイアウトが用意されている。テンプレートの部品画像は入れ替えられるので、自分で写した写真を使うなど、少し手を入れるだけでオリジナルの年賀状を作ることが可能だ。
年賀状作成で大変なのは、なんといっても宛名書きだが、「筆自慢2004simple」の住所録作成・管理、宛名印刷機能で、面倒な作業を一気にこなしてしまうことができる。住所録はカード式と一覧表のどちらでも登録/閲覧が可能。自宅と会社の両方を登録して、どちらに発送するか個別に指定できるほか、宛名の連名表記も可能で、末尾につける「様」「殿」「御中」なども個別に指定できる。年賀状や暑中見舞いのやり取りの履歴を記録しておくことも可能だ。
姓名辞書と郵便番号・電話番号辞書を備えた住所録作成補助機能は強力。「姓名辞書」は、姓名のフリガナを入力すると、姓名それぞれの候補を一覧で表示してくれる。「郵便番号・電話番号辞書」は、郵便番号か電話番号を入力すると該当する住所を表示し、入力が可能になるというもの。電話番号を入力して住所を確定させた場合は、郵便番号も同時に入力してくれる。
住所録はCSV形式での出力が可能。CSVファイルを経由することで、他のアプリケーションで作成した住所録をインポートすることもできるようになっている。