もこもこと盛り上がった、立体感のある絵を描けるペイントソフト。油絵の具を厚みをもたせて塗ったような、立体的なイラストや描き文字を簡単に作れるほか、既存の画像を立体化させることも可能だ。年賀状に欠かせないのが「賀正」「謹賀新年」といったお決まりの挨拶。文字フォントを使うのもいいが、できれば凝った加工を施して年賀状を彩らせたいもの。この「GLab もこもこペイント」で、立体的な手書き文字を作ってみてはいかがだろう。
使い方は簡単。普通の2Dペイントソフトとまったく同じ感覚で利用できる。筆を選んでマウスで描画すると、それだけで“もこもこ”と盛り上がった線を描ける。筆は一般的な半球状のものから、円錐や真ん中が尖った形、ダイヤ型、四角などが用意されている。顔のマークや指紋の形を筆先にしたり、線に模様をつけたりすることも可能。フリーハンドによる描画のほか、四角や楕円の枠や塗りつぶし、輪投げ描画も行える。
すでに線の描かれた部分に重ね描きした場合の重なり方も設定でき、重なった部分の高さを増したり、逆に「掘り下げ」(高さを減らす)たりもできる。陰影の具合を設定することも可能だ。陰影付けの設定は保存でき、あらかじめ用意されている21種類の設定ファイルを読み込んで、「ガラス」「プラスチック」「金属」「蛍光」といった効果を与えることもできる。選択範囲をぼかしたり、絵の具を指先で伸ばすといった機能も持っている。新しく描き下ろすだけでなく、既存の画像を立体化することも簡単で、「輝度を高さに変換」という機能を使って、画像に立体感を与えられる。
ファイルの読み込みはBMP/TIFFに、保存はTIFFに対応。通常保存では、「GLab もこもこペイント」でのみ立体的に見えるので、他のソフトで見たり印刷したりする場合には、陰影をつけた状態で画像を保存する「書き出し」機能を用いる。