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アニメーションも作成できる3D CGツール
Lily Eight (Power Mac版) Version 1.7.4
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正直いってちょっととっつきにくい感じを受けるソフトだ。メニューは英語だし、画面を見ているだけではツールの使い方がわかりにくところがある。ツールパレットはなく、すべてメニューから操作するようになっているのも難しそうな印象を助長している。とにかくHTMLで記述されたチュートリアルをひと通りやってみて初めて出発点に立てるという感じで、初心者にはつらい。
しかし、モデラやアニメツールとしての実力はまた別の話。特に制御点をドラッグするだけで複雑な面を簡単に作り出せるパラメトリック曲面はちょっとした感動モノだ。アニメーション作成も、オブジェクトごとの動きを決めるリムを階層的に構成できるので、人体の関節の動きなども簡単に再現できる。 使いこなしはかなり難しそうだが、2,000円というレジスト料金以上の価値は十分に備えた実力派といえる。
(福住 護)
右の画面は、作者が「もも展」1Fに1月7日まで出展中の作品「クミンとハッシュ」(3Kumin01.mov/2,149KB)の1フレーム。 |
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ソフト作者からひとこと
ソフトを開発しようと思った動機、背景 : 「Shade」「Alias Sketch!」などのモデラで作ったモデルを、「Life Forms」で付けたモーションで動かして、「RenderMan」でアニメーションを作成するためのツールとして、当初Perlでフィルタを書いていたものを、Cで書き直す機会にモデラ、レンダラを追加し、自己完結させました。 また、「RenderMan」以外のレンダラを使う可能性を開くため、RIBを軸にした3Dデータ変換を順次拡充しました。 Eightという名前は、AIT (Animation Integration Tool)からきたものです。 開発中に苦労した点 : RIBの仕様は大きいため、すべてをインプリメントしきれていません。MacとWindows両方で同じものを動かすための仕組みを最小限ですませているため、ユーザインタフェースにいろいろ不備な点もあります(言い訳ですね……)。 ユーザにお勧めする使い方 : 作者自身はアニメーションを目的にしていますが、多くのユーザはデータ変換の機能を有用と思われているようです。それはそれでうれしいですが、アニメーション機能にも目を向けていただければと思っています。 徐々にサンプルなども充実させていきたいと思っています。 今後のバージョンアップ予定 : 今春リリース予定のVer.1.8.xでは以下のような機能強化を考えています。
(リリィソフト)
※ この記事は、'99年1月7日に公開されました。
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