「Nero Platinum」は動画、音楽、画像の再生・編集・管理に必要な機能が一つにまとめられたマルチメディア統合ソフトの最上位版。本格的なライティング機能をはじめ、4K動画の編集やBlu-rayのリッピング・動画変換にも対応する。
マルチメディアという単語そのものは余り聞かれなくなって久しいが、この「Nero Platinum」というソフトを一言で説明する際には最適と言わざるを得ない。
それほどまでに「Nero Platinum」は動画、音楽、画像に関する機能をふんだんに搭載しているのだ。
そもそも「Nero」というソフトは元々CDに書込みを行なうディスクライティングソフトだったのだが、DVD・Blu-rayへの対応といった正当進化に留まらず、時代の変化に合わせ、様々なメディアの編集や変換、さらには再生や管理まで幅広い分野まで機能を拡張していった。
今回はそんな「Nero」の様々な機能を解説していこう。
まずは何と言っても「Nero」の本分ともいえるライティング機能から解説していこう。
「Nero Platinum」はその多機能さゆえに操作が複雑なのでは思われがちだが、用途ごとに利用する機能が整理されており、「何をしたいか」がはっきりしていればすぐに目的の機能に辿り着ける。
特にライティング機能のインターフェースはシンプルで、メニューからデータ、ミュージック、ビデオ、イメージを選択し、該当するファイルを追加するだけですぐに書込みを行なう事ができる。
音楽CDの作成やスマホやタブレットから書込み等、ライティングだけでもここに書ききれない程の機能を有する「Nero Platinum」だが、ここで強調しておきたいのはやはり独自のデータ保護技術「SecurDisc4.0」だ。
この「SecurDisc4.0」により、「Nero Platinum」はAES-256bitの暗号化ライティングを可能とし、ディスクが傷ついたり経年劣化した場合もデータを読み込む事ができるといった利点を有している。また、「Nero Platinum」さえ所有していれば専用のハードウェアは不要といった点も大きな利点だろう。
折角Blu-rayやDVDに書き込んで保存しておいたデータが、必要な時に読み出せないようでは困る。「SecurDisc4.0」は数あるライティングソフトの中から「Nero Platinum」を選択する大きな理由の一つになるだろう。
DVDやBlu-rayライティングの主たる用途として挙げられるのは、やはりビデオ映像の書込みだろう。
「Nero Platinum」には動画編集機能も搭載されており、ビデオカメラやスマホで撮影した動画を編集する事も可能だ。
「Nero」の持つライティング機能との親和性を考えられて付与されていった機能だと言える。
動画編集と言うと何か高度な技能が求められると思われがちだが、「Nero Platinum」には初心者にもわかりやすい「エクスプレス編集モード」が搭載されているので安心だ。シーン単位の編集が行なえ、エフェクトの追加やテキスト入力も簡単に行なえる。
もちろん細かな編集も可能で、「拡張編集モード」への切替を行なえば、ビデオ・オーディオエフェクト(演出)、キーフレームエフェクト(時間とともにエフェクトを変化)、ピクチャ・イン・ピクチャ(画面内に別画面を追加)といった複雑なエフェクトや、様々なテンプレートを利用する事ができる。
フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ4K動画の編集編集にも対応している。