「Acronis True Image」が新バージョン「2019」で標榜するのは「バックアップを超えたサイバープロテクション」。サイバープロテクションとは、“データ、アプリ、バックアップソフトを最新の脅威から守る革新的な機能でありながら、簡単に使用できる包括的なプロテクション”を意味するもので、「Acronis True Image」に脈々と受け継がれてきた「簡単操作」「信頼性の高さ」に、脅威からデータなどを守る「堅牢性の高さ」が加わったと考えればよいだろうか。機能面での「2019」での最大のウリは「Acronis Survival Kit」で、USB外付けハードディスクにリカバリツールを作成しておけば、万が一のシステムトラブルなどのときにも、USB外付けハードディスクを接続するだけで、すぐに復元を行えるスグレモノ。この機能もベースにあるのも「簡単」と「高い信頼性」だ。
筆者がはじめて「Acronis True Image」というイメージバックアップソフトの存在を知ったのはかれこれ15年前。当時は「Acronis TrueImage」と表記されていたと記憶するが、はじめて使ったときの衝撃の大きさはいまでも忘れることができない──「システムを含め、ドライブ丸ごとバックアップするのにWindowsをそのまま使っていてもいいのか!」と(調べてみると「新着ソフトレビュー執筆者が選ぶ2003年ベストオンラインソフト」に練馬ベク蔵さんの記事がある。よろしければ、こちらもぜひ、お読みください)。
そして今回登場した、15周年記念バージョンの「Acronis True Image 2019」。2003年当時ほどの衝撃の大きさは……残念ながら(というか、当然かもしれないが)ない。しかし、さまざまな機能の追加・改善やインタフェースの改善などで、「簡単さ」「わかりやすさ」「信頼性の高さ」はバージョンを重ねるごとに熟成され、クラウド対応などによる「便利さ」も増している。
パソコンユーザとしては、バックアップソフトによる復元が必要とされる機会がない方が望ましいのだが、万が一のときにも焦らずリカバーしたいのであれば、選択肢の最右翼となるバックアップソフトはやはり「Acronis True Image 2019」だろう。1TBのAcronis Cloud付き30日間無料試用版も用意されているので、興味のある方はまず、試用版で試してみてはいかがだろうか。
(今玉利 碧)