ソフトを開発しようと思った動機、背景
アンテナハウス株式会社は文書変換ソフトのエキスパートとして、これまで数多くの変換ソフトを開発・販売してきた実績があります。パソコン利用の一般化を背景にしてPDFが普及するのにともない、「PDFをWordやExcelに変換して再利用したい」というお客さまの要望が高まってきたのを受け、弊社では、2005年に最初の製品「リッチテキストPDF」を発売し、大変ご好評をいただきました。以来、版を重ね、製品も「瞬簡PDF 変換」と名を変えて今日に至っていますが、製品のコンセプトは
- 「高い変換精度の実現を通し、お客さまの文書資産を無駄にしない」
ことで一貫し、日々開発を続けております。開発中に苦労した点
PDFは、紙の代替として見た目を電子的に再現するためのフォーマットであり、編集することを前提にしたものではないため、WordやExcelにある行・段落や表などを表現する情報がもともとありません。PDFにない情報をいかに生成してレイアウトをオリジナルに近づけ、編集可能な文書に変換するかが開発者の腕の見せどころであり、バージョンを重ねても常に改善が必要とされる課題です。
今バージョンでは、PDFからExcel(xlsx)、PowerPoint(pptx)への変換に、アルゴリズムを一新した変換エンジンを新規に開発して、従来より変換精度を高めました。また、スキャナを使用して紙の原稿を電子化したPDFや画像ファイルなど、文字情報を持たないデータを編集可能なOffice文書に変換するためのOCR機能についても、従来のものを刷新して変換精度改善の一助としております。
今後のバージョンアップ予定
現在はPDFからWord(docx)への変換についても新規エンジンを開発中です。今後、「瞬簡PDF 変換 10」のお客さまに何らかの形態でご提供していく予定で、準備しております。
(アンテナハウス(株))