「EaseUS Todo Backup Free」は、個人的にも便利に利用させていただいているバックアップソフトだ。PreOSでの起動に対応しており、万が一、Windowsが起動しなくなった場合でもWinPEなどから起動することが可能で安心できる(実際、過日、Windows Update適用後にマシンが正常起動しなくなったとき、「EaseUS Todo Backup Free」のPreOSが大いに役に立ってくれた)。そしてリリースされた「11.0」だが、インタフェースを見た第一印象は「なんで、わかりづらくしちゃったんだよ」だった(EaseUSさん、ごめんなさい)。10.0まではメイン機能のボタンアイコンが画面上部に表示されていたのに対し、新バージョンではハンバーガーメニューになってワンクリック分、操作が増えてしまう。
ただし、こうした思いは11.0をインストールした当初だけで、すぐに好印象へと変わった。もちろん「慣れ」もあるだろうが、数多くの機能が搭載されていても、結局のところ、自分が必要な機能は絞られるし、「EaseUS Todo Backup Free」で可能なすべての操作を行うわけでもない。一度バックアップタスクを作成してしまえば、アクセスするのはメイン画面だけで、そのほかの画面に表示される情報は不要といってもよい。実際、筆者のあるマシンでは、バックアップタスクの設定後、バックアップが正常に行われているかを確認するために、エクスプローラでイメージファイルのタイムスタンプを見ることはあっても、「EaseUS Todo Backup Free」本体を開いたことは一度もない。
いささか話がそれてしまったかもしれないが、フリーのバックアップソフトで使いやすく、いろいろとできる「EaseUS Todo Backup Free」はおすすめ。上位の有償版「EaseUS Todo Backup Home」では、Outlookメールのバックアップと復元などが可能になったり、バックアップと復元・保存のスピードが上がったりするとのこと(各エディション間での機能の比較)。30日間試用可能な無料体験版も用意されているので、興味のある方は「Free」「Home」の両方を試してみてはいかだろう。
(由利 知里)