“オールインワン”と謳われているだけあり、さまざまな機能が搭載されている。主要クラウドサービスに対応した「Cloudブラウザー」は、「ファイルは圧縮して格納しておきたい」という要望を考えれば気が利いているし、「ファイルエクスプローラー」は、これをメインのファイル管理ツールとして使ってもよいくらいで、「Ashampoo ZIP Pro 2」の各機能にも簡単にアクセスできるようになっている。「ファイルエクスプローラー」をメインのファイル管理ツールとして使わないのであれば、「Ashampoo ZIP Pro 2」の利用機会の大半は、エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューからになりそうだ。例えば、対象が(アーカイブでない)一般ファイルの場合、コンテキストメニューにはデフォルトで「次の形式で圧縮」「場所を指定して圧縮」「Ashampoo ZIP Pro 2」などが追加され、さらに「Ashampoo ZIP Pro 2」の下には数多くのサブメニューが展開される。対象がアーカイブファイルの場合も同様に、利用できるメニュー/サブメニュー数は豊富で多彩だ。
コンテキストメニューから暗号化やクラウドサービスへの送信、ディスクへの書き込みなども行えるため、操作は実に快適。コンテキストメニューの表示項目はもちろんカスタマイズできるので、多すぎる、不必要と思えば、適宜、編集すればよい。
試用版では利用できないが、製品にはポータブル版(英語)も含まれる。インストール不要で、USBメモリなどに展開するだけで、「Ashampoo ZIP Pro 2」の多彩な機能を持ち運んで使えるようになる。シェル拡張も利用でき、便利。ポータブル版のメイン画面のタイルメニューでは「アプリケーション」が割愛されるが、機能はコンテキストメニューから利用できる。
(津布久 樹)