ひたすら“死に覚え”を繰り返す必要のある、難易度の高いローグライクゲーム。序盤はアイテムや魔法の種類と効果、敵の種類や対策などを理解して覚える必要があり、とにかく死にまくった。少し慣れてくると、今度は新人狩りをするキャラクタが登場したりと、容赦がない。種族やクラスの種類は豊富だが、実はここも悩みどころ。「どのようなキャラメイキングをし、どのような装備をさせ、どう育成してゆくのがよいのか」に、ひたすら悩み続けた。
ローグライクゲーム全般にいえることだろうが、イイ感じで成長したキャラでも、死んでしまうとそれっきりなのも辛いところ。「アニマ」だけは、登録しておけばキャラが死んでもなくなることがないので、よいアニマを入手できれば、あとが少し楽にはなるのだが……。
罠も実にいやらしい。戦闘中に踏んでしまうと最悪。毒を持った敵との戦いもイヤだ。
一方、強力な武器・装備やよい仲間を得ることができたときはサクサクと進み、気持ちがよい。
操作性は高い。キーコマンドを覚えていなくても、メニューを開いて操作できるのはうれしかった。難易度が高いため、ローグライクゲーム初心者がいきなりプレイするのはお勧めしにくいが、ゲームシステムそのものは初心者にも優しい作りだ。【?】キーで開けるヘルプも充実している──というか、まず最初にヘルプをジックリと読むことを強くお勧めしたい。
非常に難易度が高く、お世辞にも「取っつきがよい」とはいえない。しかし、プレイすればプレイするほど味が出てくる。筆者は完全にハマってしまった。傑作といっても過言ではないと思う。
(秋山 俊)