シンプルだが難易度が高く、エキサイティングな3Dアクションゲーム。主人公「緑黄色野菜マン」のデザインと動きが楽しく、また罠に引っかかったときのやられっぷりもすばらしい。特に刃物でスッパリと切られたときのモーションはなんともいえない。死亡率の高いゲームだが、その見事なやられっぷりのお陰でストレスがたまることなくプレイすることができた。画面を回転させることができないため、距離感を把握しづらいことがゲームの難易度を上げている。特に奥に向かってのジャンプや斜め方向へのジャンプでは顕著。罠との接触判定がシビアなことも難易度を上げるのにひと役買っている。
その代わり、足場からの落下判定は甘めだ。足の一部でも引っかかっていれば落下はしない。ギリギリを狙うことができる(むしろギリギリを狙わないとダメ)。
ゲームバランスはよい。罠と野菜の配置はいやらしいが、道中が短めで多くの場合、やられたときにゴール地点が見えているため、諦めずに頑張ろうという意欲がわく。難易度は適度な段階で上がってゆくので、無理なくチャレンジできるのもうれしい。
終盤のステージはシビアで、クリアには苦労するかもしれない。が、ぜひ頑張って最後までプレイしていただきたい。
(秋山 俊)