ほのぼのとした雰囲気のファンタジーRPG。心を持つ、人間そっくりの人形が、失った記憶を取り戻すために旅に出る。ひとり目覚めた人形は、焦燥感に駆られて旅に出る
「迷子の人形」は、人間と見紛うような容姿をし、人間と同じように考えることのできる人形が主人公の短編ファンタジーRPG。通りがかりの村で知り合った青年とともに白い塔を訪れ、魔物が徘徊する塔を上ってゆく。想定プレイ時間は1時間から4時間ほど。気軽に楽しむことができる。
主人公=少女の姿をした人形は、朽ちた無人の小屋の中で目覚めるが、一切の記憶がない。自らの名前すらわからず、さらに左手の先は壊れて失われていた。「なくしてしまった大事なものを取り戻ささねば」という思いに駆られた主人公は、やむにやまれず旅に出る。
小屋の出入口に落ちていた手紙で「ハルモニア」という名前を手に入れ、途中で出会った幽霊のような存在から依頼され、目的地もできた。
人形少女は、村で出会った人形職人の青年「クラウス」を道案内に、冒険者が時々向かうという「白い塔」を目指す。しかし、村から塔に向かう道中には、危険な魔物が多数出現する洞窟がある。さらに、塔の中にも強力な魔物が出現し、さまざまなトラップが仕掛けられている。人形少女の旅はどにような結末を迎えるのだろうか……。
素材を集めて壊れた左手を修理すると、ハルモニアの攻撃力が大幅アップ
ゲームでは、登場するただひとつの村のただひとつの道具屋で武装や回復アイテムを購入したり、宿屋などに泊まってHP/SPを全回復させたりできる。素材が揃っていれば、宿屋などの休める場所で、クラウスの技能「義体制作」によってさまざまな義手を作成し、ハルモニアの攻撃力をアップさせることが可能だ。
敵との戦闘は(基本的には)ダンジョン内でのシンボルエンカウントで発生するが、ハルモニアの特殊技能「チャームミスト」を使用すれば、強制的に戦闘を発生させることもできるようになっている(村の中でも使用できる)。
戦闘では「通常攻撃」「特殊技能」「防御」の各コマンドが使用することが可能。しかし、ハルモニア、クラウスともに、敵に対する攻撃手段は通常攻撃のみ。特殊技能は各種回復を行ったり、戦闘補助を行ったりする役割を担う。ハルモニアの特殊技能では、次ターンで倍のダメージを与える「ギアチェンジ」、クラウスの場合は1ターンの間、ハルモニアの全ステータスを上昇させる「マリオネッタ」が使いやすい。