Windows標準のレジストリエディタ(regedit.exe)に飽き足りない方にはぴったりのソフト。値の編集方法やお気に入りへの登録といった基本機能と操作性は踏襲しつつ、履歴を使ったレジストリキーの選択や検索機能を強化することで、作業効率を大幅に向上させている。特に検索機能は、ヒットした値を順にジャンプしてゆく逐次検索ではなく、一致したものが一覧表示されるので、最初の検索こそ少々時間がかかるものの、複数のキーを参照しなければならないケースでは圧倒的に効率がよい。また、「検索結果」リスト上で直接、編集や削除、コピーといった操作ができるほか、レジストリツリー上の該当個所へもジャンプできるので、ヒットした値を手がかりに前後の値を調べるような場合にも便利だ。
そのほかにもregedit.exeにはないUndo/Redoコマンドを備えていたり、編集作業の経過が記録された「履歴」リスト上で変更前の値を確認できたりなど、扱いに細心の注意を要するレジストリエディタにふさわしい配慮が見られる。
ユーザインタフェースは英語表記だが、コマンド名は比較対照できるので、regedit.exeをある程度使った経験があれば特に難しいところはない(TiltStr::不定期版から日本語言語ファイル(RegistryFinder_lang.ini)をダウンロードし、RegistryFinder.exeと同じ場所に置いて起動すれば、日本語表記になる)。
regedit.exe同様、レジストリのインポート/エクスポートやハイブのロード/アンロードといった機能も搭載するが、唯一、印刷機能がない点には要注意。印刷が必要な場合はregedit.exeと併用したい。
(福住 護)