インターネット接続が一般的になりはじめたばかりの頃、Windows 98/95やWindows XPなどのOSでは、まだTCP/IP設定のチューニングが進んでおらず、ちょっと設定を変更するだけで、接続速度が劇的に改善されることも多かった。当時は設定変更を行うためのフリーソフトが人気で、ベテランユーザならば、使ったことがある人も多いのではないだろうか。「SpeedConnectインターネットアクセラレーター」も同様に、設定値を変更・適用するためのソフトだ。現在、Windowsユーザの多くが使う「7」以降のバージョンでは、設定値の調整に気を配ることはほとんどないのではないだろうか。たしかにWindows 7以降のOSでは、標準の設定でも“そこそこ”の速度は出る。しかし、それはあくまで“そこそこ”で、上を目指せばまだ上はある。ただし、それはもはやかなりマニアックな世界の話で、実際に最適化された設定値にできる人はごくわずかだろう。
「SpeedConnectインターネットアクセラレーター」は、そうしたマニアックな世界を再び一般ユーザの手に取り戻すことを可能にしてくれる。過去のフリーソフトでは、設定値の変更はできても、その環境に本当に最適な設定値がどのようなものかの提案まではしてくれなかった。そのため「設定を変更してはベンチマーク」を繰り返さなければならなかった。
一方「SpeedConnectインターネットアクセラレーター」では、最適な設置値はソフトが自動的に決定してくれる。開発元の米・CBS Software社が集めた膨大なデータベースを活用した結果とのことだが、苦労して設定値を工夫しなくても高速化できるのは非常にありがたい。
もはや生活に欠かせなくなったインターネット接続。より快適な速度に改善してくれる本ソフトを、多くの方にお勧めしたい。
(天野 司)