申告書類作成ソフトとして入力や計算の手間を省いてくれるだけでなく、入力した「内容」をくわしく知るためのリファレンス的な役割も備えた“定番”ソフト。所得や控除など、ユーザごとに異なる内容に応じて必要な(提出しなければならない)書類の種類を教えてくれる「提出書類ナビゲーション」や、控除関連項目の入力漏れを防ぐ「節税チェッカー」といった便利機能は、申告に不慣れな人には心強い。
一方、長年使っている人にとっては、前年度の申告データから基本情報や減価償却費などのデータを簡単に引き継げたり、青色申告用のデータを読み込めたりといった省力化の面でも魅力がある。
確定申告用データは3件分まで扱えるので、家族でそれぞれに申告しなければならない場合でも個別に購入しなくてすむ、といったところもメリットだ。
操作方法は長年引き継がれた安定のスタイル。申告用紙の縮小イメージ上をクリックすると、対応する入力フォームが表示される。「申告書作成よりもむしろパソコン操作の方が心配」という人でも、迷うことはないだろう。
2016年版の大きな特徴となっているのがユーザサポートの充実ぶりだ。サポートは無料で、電話や電子メールでの問い合わせに対応。特に申告受付開始の前日にあたる2月15日から3月15日にかけては土日・祝日でもサポートしてくれる。ユーザ側のパソコン画面をインターネット経由で確認しながら教えてくれるリモートサポート(1月4日〜3月31日)があったり、購入前の質問にも受け付けてくれたりなど、手厚いサポート体制が敷かれている。
(福住 護)