ソフトを開発しようと思った動機、背景
Windows 7からWindows 10にして、概ね使いやすくなっていると感じましたが、フォントだけはWindows 7の方がいいと思いました。Windows 10のフォントは恐らく、高精細ディスプレイに最適化されているのだと思います。システムフォントを変えようとしましたが、変える方法が見つからず、Windowsフィードバックで「フォント」と検索すると不満の声が大量に出てきました。これだけ大量にユーザの声があれば、すぐに対応されるだろうと思っていましたが、なかなか改善されそうにないので、このツールを作りました。
開発中に苦労した点
OSが標準で提供していないような設定変更を行うのは、普通はパワーユーザのみだと思いますが、このツールに限っては確実にパソコン初心者の方の利用もあると思いました。そこで、とにかく迷わず簡単に、フォント名など知らなくても目的が果たせるツールにすることを心がけました。
でも、実は、一番苦労した(している)のは、プログラムの配布についてです。新興メーカーがネットでプログラムを配布しようとすると、セキュリティ対策ソフトによっては警告が出ます。「安全性の評価がまだできていないので使うな」といった感じのメッセージが表示されたりします。お金を払ってEV(Extended Validation)の署名(証明書)を付けてみましたが、証明書自体が新しいので、あまり効果はありませんでした。
今後、別のフリーソフトでクラウド対応を予定していますが、システムフォントを変えるだけでこの状況なので、クラウドで共有などやったら、セキュリティ対策ソフトにどんな扱いを受けるかわかりません。現在は、新興メーカーの参入がしにくい環境だと思います。
((株)フリースタイル)