ソフトを開発しようと思った動機、背景
開発は1997年までさかのぼります。当時はデータベース開発でデータベースの中を自由に操作できるアプリケーションが少なく、そのようなアプリケーションの必要性を感じて作成しました。開発中に苦労した点
データベースのさまざまなバージョンで動作せねばならず、「特定の動作があるデータベースでは何の問題もないが、ほかではうまく動作しない」とか「特定のデータベースの特定の文字コードセットのときにのみ不具合が出る」など、さまざまなデータベースとの互換性を確保するのに苦労しました。利用者の方から不具合報告をいただき、そのつど直しています。
SQLエディタの構文入力支援機能はとても複雑な動きをします。サブクエリーやWITH句(共通表式)、PL/SQLでもある程度動作する構文入力支援機能は、同種の有償ソフトを含めても多くはないと思います。
また、開発自体のことでもないかもしれませんが、企業内での使用にあたり、最近ではフリーソフト使用禁止の会社も増えてきているように思います。ただ、これらの会社でもテキストエディタは「○○」、アーカイバは「△△」など、指定されたフリーソフトは許可されている場合が多いように思うので、「A5:SQL Mk-2」もそれらのように多くの人(企業)に使ってもらえるよう、信頼されるソフトウェアにしてゆきたいと思っています。
ユーザにお勧めする使い方
「A5:SQL Mk-2」は、システム開発における設計・製造・テスト・保守開発のすべてのフェーズでの開発支援を目的に開発しています。設計ではER図を記述し、製造ではテストデータの作成やSQLの作成、テストでのテスト結果(エビデンス)の作成・保守でのSQL作成やデータの入出力などマルチロールに利用することができます。
今後のバージョンアップ予定
現在の「A5:SQL Mk-2」はさまざまな機能を取り込み、バージョンアップしてきました。ソースコードも約16万行(有効13万行・外部ライブラリを除く)に達し、フリーソフトとしてはかなり巨大な部類になったと思います。大きな不具合は多くないと思いますが、軽微な不具合が増えてきている気がするので、次のバージョンは不具合の修正に注力したものとなります。その後は、各データベースにおいて管理機能がやや弱いように思うので、そのあたりを強化してゆきたいと考えています。
(松)