整理の方法も、横×縦のピクセル値だけでなく、横幅だけを基準にしたり、高さだけを基準にしたりすることも可能。例えば「高さを80ピクセルに揃えつつ、横幅はさまざまなサイズのロゴ画像だけをまとめる」といった使い方が可能となる。

特定のピクセル値を基準にする場合、指定した値および許容度から外れるものは自動的に除外されるので、一種のフィルタ的な役割も果たす。これはアスペクト比で指定する場合も同じで、「3:2の画像だけまとめる」とか「4:3のものだけを除外する」といった指定が可能。さらに許容度をパーセンテージで指定すれば、「トリミングの結果、ちょっとだけ比率が変わってしまったような画像」も対象となるので、いちいち確認してから作業する手間が省ける。

実際の使い方を考えると、デジカメ写真の場合は複数のカメラや異なる設定で撮影したデータが混在している状態から、ピクセル値やアスペクト比で選り分けるといったケースが考えられるだろう。そのほかには、先に触れたようにリサイズやトリミングなどの加工を行ったもの、あるいは手描きイラストやCG作品のようにピクセル値が特に決められていない画像を、サイズごとに大まかに整理するのにもよさそうだ。

例えばWebページの制作で「オリジナルサイズ」「中サイズの縮小版」「サムネイル」といったバリエーションを作成して、それを解像度ごとにフォルダで分類するとか、アイコンやバナー画像をサイズ別に整理するような場合には特に便利だろう。