「HD革命/BackUp Next Ver.2」発売にあたって
「HD革命/BackUp Next」がバックアップ方式を一新して、装いも新たに登場したのが2014年6月。ほぼ1年たって、ようやく「Ver.2」を発売する運びとなりました。2014年前半の消費税率の変更やWindows XPのサポート終了で沸いた特需が去ったあと、パソコンの販売が伸び悩み、それにともなってバックアップソフトの売れ行きも当然のことながら低調でした。そんな中で「次バージョンの新機能にどんな機能を採用するか」を検討しはじめたのが、昨年秋頃だったと記憶しています。
「Ver.2」の新機能の目玉は「お手軽自動バックアップ」。内部機能名で「タイムスライスバックアップ」といいます。白状してしまいますと、Apple社のタイムマシーンのようなソフトを作りたいと、開発担当者が言い出したのがはじまりです。あのユーザインタフェースは鮮烈で衝撃的でした。残念ながら諸事情によってGUI上での実現はできませんでしたが、バックアップソフトの新たな使い方の提案という形にはなったのではと自負しています。
「Next」の次は「Next Ver.2」。強引に直訳すると「次の次」……。このネーミングは微妙ですが、製品名より格段に苦悩したのは、この目玉機能の名称でした。どのような機能名にすれば購入してもらえるのか、簡潔でカッコよさもほしい……など、二転三転した結果は、ユーザの誰もが直感的に理解できるネーミングになりました。「革命」シリーズの原点ともいえる、この基本をあらためて思い起こさせてくれました。
Windows 10 アップグレード前には、必ずバックアップを!
ご存知の通り、Windows 10がリリースされました。しかも、1年間の期間限定で無償アップグレードという提供形態は、各方面からの評価が分かれるところです。ユーザのみなさまにおいては、何事もなくアップグレードできればよいのですが、不安な面が多々あるのではないでしょうか。
- アップグレード後、ソフトウェアやプリンタなどは引き続き使用できるだろうか?
- データが消えたりしないだろうか?
- Windows 10へのアップグレードをしている最中に問題が起きたらどうしよう?
- やっぱり元のWindows 8.1/7に戻したくなったら?
そんな心配をクリアにしておくためにも、Windows 10にアップグレードする前のバックアップは重要です。万一、アップグレードに失敗したり、Windows 10が動かなくなったような場合でも、ディスクを丸ごとバックアップしておけば、Windows 8.1/7を入れ直したり、ソフトのインストールやメール設定をやり直すことなく、いままで使っていたWindows 8.1/7の環境に簡単に戻したりできます。さらにWindows 10にも対応。アップグレード後も大切なデータをバックアップします。
「Professional」限定「対象ファイルの絞り込み」
「Ver.2」の新機能で、もうひとつおススメしたいのがこの機能です。バックアップ・復元時にファイルの種類を指定できるようになりました。ファイルの種類(拡張子)を指定して、該当するファイルのみをバックアップ・復元することができます。複数の種類も指定でき、また、更新日時やサイズを指定して絞り込むことも可能です。本当に使いやすい製品へと確実に進化しています。
((株)アーク情報システム)