あらかじめ教えてもらったAnyDeskアドレスを入力するだけで接続できるため、相手のマシン名を指定したり、IDやパスワードを入力したりする必要がなく、一般的なリモートアクセスよりさらに敷居が低い印象。AnyDeskアドレスはパソコンに対して固有に割り当てられるようで、接続・切断を繰り返したり、パソコンを再起動したりした場合でも変更されることはない。また、一度接続を確立した相手は自動的に設定が保存され、次からはボタンをクリックするだけでよいという手軽さも魅力だ。
接続先の識別はAnyDeskアドレスで行われるため、複数の接続相手を使い分けたい場合は、それぞれのアドレスを覚えておかなければならない。ただし、接続相手の設定をショートカットとして保存しておけば自由にリネームできるので、実用上問題となるほどではない。
ウィンドウのデザインはタブ切り替え式風になっているが、「+」ボタンをクリックすると、タブが増えるのではなく、新たに別ウィンドウが開いて「新しい接続」画面が表示される(タブはホスト画面とオプション設定画面の表示切替に使用するようだ)。この新しい画面でもさらに接続をリクエストできるので、複数のホスト画面を切り替えながら操作するといった使い方も可能だ。
ホスト側でパスワードを設定しておけば、無人(「承諾」ボタンをクリックする人がいない)の状態でもリモートアクセスできるし、実行ファイルを持ち歩けば、インストール不要でどこからでも利用できるのも利用範囲を広げてくれるだろう。
(福住 護)