仮想化ソフトとして定評のある「Parallels Desktop for Mac」のYosemite対応版が登場した。Continuityなど、iOSとの連携するための最新機能に対応したほか、全体的なパフォーマンスも向上。メーカーによれば、処理速度は最大50%高速化、Macのバッテリー寿命も30%延長するという。何よりもシームレスな操作感が魅力で、MacのウィンドウとWindowsのウィンドウとを同時に表示しながら、OSの違いを意識することなく操作できる。例えば、
- SpotlightでWindowsのプログラム、データを検索
- WindowsのアプリをDockやLaunchpadに登録
- 異なるOSのウィンドウ間で、ドラッグによりファイルを移動
といったことも難なく実行できる。このとき、ショートカットキーもOS Xのキーアサインで利用できる(【command】+【S】で保存、【command】+【T】で新規タブなど)ので快適だ。仮想マシンのセットアップ作業が簡単なのも特筆したいポイント。ゲストOSのインストールメディアまたはファイルを用意しておけば、ウィザード内で全自動で完了する。さらに、Windows 10(Technical Preview)およびCrome OS、Ubuntu、Android OSなど、OSの種類によってはメーカーサイトから直接必要なデータをダウンロードして、そのままインストールする機能もある。「新しいOSの機能や動作環境を試してみたい」というユーザには便利だ。
(坂下 凡平)