推定プレイ時間が1時間から2時間程度の短編アドベンチャーゲーム。島の中を行ったり来たりしながらパズルを解き、アイテムを集めて最深部を目指す、シンプルなゆったりとしたゲームだ。何らかの物語が背景にあることは感じられるものの、最後まで説明はなく、謎めいた雰囲気の演出が想像力をかき立ててくれる。雰囲気もとてもよい。
ゲームの進め方に関する説明もないが、島内のあちこちに設置された石碑や石版にわかりやすく攻略のヒントが書かれているため、エンディングを見るだけであれば難易度は高くない。ただし、条件をすべて満たして二つめのエンディングを見るには、島内を隅から隅までくまなく調べ尽くさなくてはならないため、少し苦労するかもしれない。
手軽にプレイでき、難しすぎもせず、やさしすぎもしない、手頃な難易度のゲームだ。アクションの要素はないので、のんびりじっくりとゲームを楽しみたい人には最適だろう。
島内を漂っている光にマホウのヒカリを当てて消滅させることができるが、なるべくやらないことをお勧めする(エンディングに影響が出るわけではないので、蛇足だが……)。
(秋山 俊)