不要なファイルを除去したり、レジストリをクリーンアップしたり、エラーを解消したりすることにより、Windowsの動作速度を改善したり、安定化させたりするのがパソコン最適化ソフト。「Cloud System Booster PRO」も、そうしたパソコン最適化ソフトのひとつだ。パソコン最適化ソフトの難しいところに、実際に使ってみた場合の効果が見えづらいという点が挙げられる。Windowsを“重く”してしまう問題は、一過性であることが多い上、ある程度の期間、パソコンを使い込んでいないと発生しないからだ。
例えばネットワークのMTU設定やパフォーマンスに影響するWindowsの設定は、一度変更してしまえば、再度「悪い設定」に戻されることはなかなかない。つまりソフトを一度使って最適化してしまえばそれでおしまいだ。不要なファイルやレジストリの肥大化は、Windowsをインストールしたばかりや最適化を終えた直後には発生していないのは当然で、数ヵ月から数年という長い期間を経ないと発生しない。
「Cloud System Booster PRO」は、こうしたパソコン最適化ソフトならではの問題(?)をクラウド技術を応用した自動アップデートで解消している。インストール時のデータベースでしか最適化できないソフトと異なり、インストール後に登場したアプリケーションにも対応できるし、比較的更新が早いブラウザ用アドインにも対応できる。もちろん日々、新型が登場するマルウェアにも対応することが可能だ。
要するにウイルス対策ソフトが行う「パターンファイルの更新」と同じ考え方だ。「比較的短いスパンで定期的に実行する」ことに意味を持たせた、これまでにないパソコン最適化ソフトといえそうだ。
(天野 司)