英語版ではあるが、ユーザインタフェースがオーソドックスで、使い方で悩むことはなさそうだ。特に、起動後のホーム画面上に並ぶ五つのボタンは、マウスでポイントすると簡単な説明が表示される(もちろん英文)ので、復元したいデータの状態に応じた機能を選ぶのに役立つ。各ボタンをクリックするといずれもドライブのリストが表示され、そこからスキャンしたいものを選ぶが、一度スキャンを行うと、リストの先頭に“Previous Recovery Result Of 〜”という項目がひとつ追加される。前回のスキャン結果を自動的に保存してくれる機能だが、残念ながら「Free Edition」では実際にこの結果を利用することはできない。有料版へのユーザ登録を促すためのデモンストレーションといったところだろう。
ファイルリストでは、データの状態に応じてアイコンに「×」や「?」などのマークがついていたり、ファイル名のテキストが色分けされていたりする場合がある。これらは、スキャン結果画面上にある「Legend」ボタンをクリックすると凡例が表示されるので、最初にチェックしておきたい。
ファイル名による検索やフィルタによる抽出もできて便利だが、ファイル名/拡張子によるフィルタはプリセットされているものをリストから選ぶだけで、ユーザによるカスタマイズや履歴の保存などはできないようだ。ちょっと惜しい気もするが、一般的なユーザはそうそう頻繁に復旧作業を行うわけでもないので実用上、困るというほどでもないだろう。
(福住 護)