ざっと流し読みしただけでは、どこが違うのかわからないような細かい違いもわかりやすく表示してくれるテキスト比較ソフト。行や桁のような見かけ上の位置による比較ではなく、自然な判断が可能だ。既存のファイル同士を開くだけでなく、空白のウィンドウ上に直接入力したり、ほかのアプリケーションからテキストをペーストしたりすることも可能。Excelで簡単な表を作ってコピー&ペーストしてみたところ、罫線や文字装飾などの情報は欠落するものの、きちんと表の形で貼り付けられるので、集計したデータの分析などにも使えそうだ(計算式部分は結果の値が貼り付けられる)。
ファイルの保存も可能で、*.rtf形式に対応する。これは比較結果そのもの(色分けや装飾したテキスト)を保存するための機能で、文字列を編集した上で保存するのは想定外ということだろう。
使い方は簡単だが、「文の区切り文字」の設定次第では、比較の範囲や結果の表示方法が変わってくるので、ここの設定がひとつのポイントになりそうだ。区切り文字は「。」や「.」(全角ピリオド)、「.」(半角ピリオド)などをグループとして登録できるようになっており、比較実行の際には、ツールバーからこのグループを切り替えて使用できる。文章やソースコード、CSVやタブ区切り形式のデータなど、比較したい内容に応じて使い分けるとよい。
(福住 護)