アプリケーションのインストールなどでレジストリに情報が書き込まれると、当然のことながらレジストリファイルのサイズが大きくなる。ということは、Windowsの起動時に読み込まれるファイルが大きくなるので、結果的に起動にかかる時間が増える。仮にレジストリ上に不要なエントリやエラーがまったくなかったとしても、サイズが大きくなれば、それだけで自然と起動が遅くなるというわけだ。実際には、レジストリが完全にクリーンということはなかなか難しく、特にアプリケーションのアンインストール後などは、大量のゴミ(不要になったまま放置されたレジストリ項目)が残されてしまい、結果としてエラーの遠因になったりもする。
レジストリクリーナはこれらのゴミを除去してはくれるが、レジストリ全体のサイズは元のままなので、起動時間は変わらない。いってみれば、空白の多い名簿の欠番部分までひたすら読み上げ続けるようなものだ。
「Registry Life」の特徴は、この「空の名簿」自体をコンパクト化することで、無駄な時間を減らしてくれる「最適化」機能を備えているところ。レジストリクリーナの多くはクリーニングまでは行ってくれるが、「Registry Life」はフリーソフトでありながら最適化機能まで備えており、お試し期間中のみといった制限がないのはうれしい限り。定期実行などの機能はないが、そこはほかのソフトとの組み合わせで補えばよい。
作者のホームページにアクセスすると、キリル文字らしきページが現れて一瞬頭を抱えたが、アプリケーション自体には悩むようなところはなく、誰でも簡単に使いこなせるので、心配はご無用。日本語言語ファイルをダウンロード・適用することで日本語化できるが、仮に英語版だったとしても問題はないだろう。ちなみに付属のユーザマニュアル(HTML)は英語表記だ。
(福住 護)