インデックスファイルをあらかじめ作成しておくことで、高速な処理を実現した検索ソフト。検索実行用のボタンなどはなく、文字列を入力すると瞬時に結果が表示される(その代わり、はじめて使うときはインデックス作成に少し時間がかかる)。手軽に検索できるだけでなく、「インスタント」モードであっても複数の文字列を検索対象として指定できたり、逆に除外ファイルを指定できたりなど、なかなか凝っている。「インスタント」モードと「拡張」モードをタブごとに使い分けられるのも便利だ。モードの切り替えといっても、タブごとに拡張オプション用のペインが表示されるか、閉じたままにしておくかの違いだけで、アプリケーション全体でモードが切り替わったり、検索のたびにダイアログが開いて指定するようなものではないので使いやすい。
常駐型なので、ウィンドウを閉じてもタスクトレイに格納された状態となる。当然、そこからウィンドウを開いた場合は、以前の検索結果がそのまま表示されるが、常駐しているプログラムを終了した場合は、結果は(タブも含めて)消えてしまう。検索履歴の保存やよく使う条件を登録しておきたいといった機能を求める人には向いていない。
こうした特徴を総合していくと「一度にさまざまなパターンの検索を行って結果を見比べたい」「同じ条件で繰り返し検索することはあまりない」といった使い方をする方にお勧めできる。
(福住 護)