スマートフォンなどのモバイル機器向けOSとして広く普及している「Android」。シェアを二分するもうひとつのモバイル向けOS「iOS」と比較すると、大きく異なるのがパソコンと連携する際のソフトウェアだ。iPhone/iPad/iPod touchなどのiOS製品では、パソコン側のソフトウェアは基本的には「iTunes」を使う。音楽や動画の転送、データのバックアップなど、iOS機器とデータをやり取りするすべての作業はiTunesの仕事だ。そのためパソコン側に「iTunes」をインストールしておかなければならない。
一方、Androidでは、iOSでの「iTunes」のような標準ソフトは存在しない。Androidデバイスは、パソコンとUSBで接続すればWindows側からは機器内部のファイル構成が見えるようになるので、エクスプローラを使って自由に操作できる。「あとはご勝手に」ということだろう。こうしたスタイルは、メモリオーディオプレイヤーにおけるiPodとウォークマンの関係に似ている。
標準ソフトが存在しないということは、逆に、同様の機能を備えた数多くのソフトが登場する余地があることを意味する。いうまでもなく「SyncDroid」も、そうしたソフトのひとつ。画面を見るとわかるように、実にシンプルで、はじめてでも直感的に使えるだろう。
ソフトのインストールから使いはじめまでも簡単。Androidスマートフォンを使っているのであれば、一度試してみていただきたいソフトだ。
(天野 司)