BGMの使い方やホラーの演出が巧みで先が気になり、思わず引き込まれてしまう良作アドベンチャー。ホラーといってもそれほど怖いわけではなく、むしろ全体としてはホラー以外の要素も強い。「ホラーは苦手」という人でも、安心してプレイできるだろう。逆に、本当に怖い本格的ホラーを期待してプレイした人は物足りなさを感じるかもしれない。しかし、ゲーム自体はよくまとまっており、十分に楽しむことができるはずだ。
ゲームの内容は前半と後半とでガラッと変わる。前半のアドベンチャーでは、シナリオに従って、あり得そうなことを考えながら行動すれば、普通にクリアできるだろう。
後半のアクション部分はやっかい。まったく死なずに最後までクリアすることは難しいのではないだろうか。小まめにセーブすることをお勧めする。
マルチエンディングで、用意されたエンディングは全部で5種類。頑張ってエンディングまで辿り着いていただきたい。
(秋山 俊)