舞台となるのが町の周辺だけと狭いため、さまざまな要素が詰め込まれていながらもわかりやすく、手軽に遊べるのが特徴。メインダンジョンが36F、サブダンジョンは6、登場するアイテムが400種類ほどとボリュームもあり、やり込み要素も十分。登場キャラのちょっとメタな会話も楽しい(ゴローはとってもいい奴)。ゲームの難易度は高め。というか、パーティが全滅することが大前提になっているので、一般的なゲームと比較するのが難しい。ザコ敵の多くは、ある程度レベルが上がると楽勝だが、なかにはやたら強いのも混じっている。ボスは、どんなに頑張っても、特定の条件を満たさないと勝てそうにないのがいたりする。低い階層だからと油断しているとボコボコにされて、あっという間に全滅したりする。まさしく“サクサク進むが、サクサク死ぬ”ゲームだ。
特定のモンスターを倒したあとに先生になってもらい、そのスタイルを身につけられるというユニークなシステムも用意されている。町の大人たちのダメっぷりも楽しい。攻略は大変だが、楽しみながらプレイできる、良質のゲームだ。
(秋山 俊)