タスクの一覧表示や期限の確認だけでなく、進捗状況の記録や統計データのチェックといったところまで踏み込んだ多機能ぶりに、まず目を引かれた。なかでも、タスクの前提条件を設定したり、サブタスクを作って階層的に管理できたりといった点には要注目。前提条件とサブタスクには直接的な関係はないので、前提条件のみを使って進捗の順番のみをチェックしてもよいし、サブタスクの中で利用してもかまわないようだ。
加えて、すべてのサブタスクが終了すると、親のタスクを自動的に終了するオプションもあるので、慣れてくれば、状況に応じてさまざまな使い分けができるだろう。
タスクは、単に予定として登録しただけの状態ではグレーで表示され、期限が近づいたり、超過してしまったりしたものは自動で色分けされるが、そのほかにアクティブなものと非アクティブなものとをボタンで切り替えたり、トラッキング機能(これもボタンで開始・停止ができる)で実際の経過時間を計測できたりといったあたりもかなり凝っている。
ステータスバーのメッセージや一部のコマンドが日本語化されずに残っているのは少々残念だが、基本的なところは押さえられている。単なるToDoリストやスケジューラではなく、プロジェクト管理的なソフトを求めている人にお勧めしたい。
(福住 護)