「sMedio WinDVD PRO 11 for Windows 8」は、パソコンでBlu-rayやDVDを再生するためのソフトウェアBlu-ray/DVDプレイヤーだ。メディアを読み取るためのドライブ──例えばDVDドライブやBlu-rayドライブ──は必要だが、それさえあればソフトウェアだけで、パソコンをBlu-ray/DVD再生装置として使うことができる。最近は、たとえノートパソコンでもAV機器で使われるHDMI端子が搭載されているものが多いので、テレビに接続して、大画面でのBlu-ray再生を手軽に楽しめる。とはいっても「どうしてわざわざパソコンでBlu-rayを再生しなければならないのか」という意見もあるだろう。なるほど、たしかに現在ではBlu-rayタイトルの再生だけを行う単体のBlu-ray Discプレイヤーも安価になり、1万円台前半で購入できるものもある。ソフトだけの値段なら、それでもまだソフトウェアプレイヤーの方が安価だが、例えばBlu-ray再生をするために、新たにドライブを購入するような場合なら、価格的には逆転しかねない。
ただ、そうした低価格な単体プレイヤーと、「sMedio WinDVD PRO 11 for Windows 8」のようなソフトウェアプレイヤーには、実は機能面で大きな差がある。パソコンの強力なパワーを使って実現される高画質化機能は、低価格プレイヤーはもとより、より上の価格帯の高級Blu-rayプレイヤーやレコーダに匹敵するものがあるからだ。
例えば、2Dの映像ソースを3D化して表示する機能。Blu-ray 3Dのソースを3Dテレビで表示するだけなら、多くの単体プレイヤーでも対応しているが、2Dの映像ソースを3D化する機能はほとんどない。また、フレーム間を補間して、画面のリフレッシュレートを上げ、動きをスムーズに見せる機能も、やはり高級プレイヤーや高価格帯のテレビにしか搭載されていない。違和感なく再生時間を短縮する「タイムストレッチ再生」機能もしかり。
そう考えると、対応するパソコンを持っているのであれば、やはりパソコン上のプレイヤーの方が単体のBlu-rayプレイヤーよりもコストパフォーマンスは高い。そうした用途に使うことを考えると、Blu-rayや3D再生に求められるさまざまな機能をしっかりと搭載した「sMedio WinDVD PRO 11 for Windows 8」の魅力が際立つはずだ。
(天野 司)