まるで複数のドライブが搭載されたパソコンであるかのようにCD/DVDメディアを使いこなせるのが、仮想ドライブユーティリティの魅力だ。メディアを入れ替えながら使う手間が省けるし、物理ドライブを増設するのに比べれば、コスト面でも有利。もちろん、物理的にドライブを搭載できない超小型のモバイルパソコンで、外付けドライブを持ち歩きたくないときにも活躍する。イメージファイルをハードディスク上に保存しておくことで、より高速なディスクアクセスが可能になり、また、大事なオリジナルメディアは厳重に保存しておけるというセキュリティ面でのメリットも見逃せない。
「MagicDisc」は、こうした「仮想ドライブのメリット」が凝縮されたソフトだ。イメージファイルをマウントするという概念だけ理解しておけば、タスクトレイからの簡単な操作で使えるし、“AutoMount”オプションをONにしておけば、「MagicDisc」の起動と同時にマウントを行ってくれる。
トレイアイコンのポップアップメニューには、設定されている仮想ドライブ数に応じた分のサブメニューしか表示されないので、見た目にもシンプルだし、操作もわかりやすい。
フリーソフトながら、イメージファイルを作成できるのも見逃せないポイントだ。別途、ソフトを購入する必要もなく、「MagicDisc」だけで十分に仮想CD/DVDドライブの恩恵を受けられる。「これから仮想ドライブを使ってみよう」という人にもぴったりだ。
(福住 護)