その上でさらに注目したいのが、リムーバブルメディアへの保護を強化してきたこと。初期設定の状態ではCD/DVDやUSBメモリなどのメディア/デバイスをマウントすると、メッセージがポップアップされ、ただちにスキャンを行うか、あとでスキャンするかを選択できる。

オプションでは、これを常に自動スキャンするように設定できるのに加え、メディアごとに権限を割り当てて、読み取りのみや読み書き可能、アクセス自体の拒否といった指定が可能。この機能を使えば、信頼できる特定のメディアやデバイス以外はすべてアクセスをブロックしてしまうことができる。

設定は、おおまかなメディアの種類だけでなく、デバイスのベンダやモデル名、バージョンなどの詳細な条件を指定して行えるほか、パラメータの設定方法もマウントされたメディアやデバイスの情報をリストから選択するだけでよい。操作は簡単だ。ネットワーク以外の物理的メディアからの攻撃を防ぐのみならず、リムーバブルメディアへのデータコピー（＝情報漏洩）を未然に防げる点でも安心感がある。

通信状態を確認して不審なアクセスを発見したり、クラウド経由でファイルのリスクをチェックできたりなど、安全性の確認やリスクの特定に役立つ機能を備えているのも魅力だ。