濃淡2種類の灰色をベースにした独特な雰囲気の画面と操作感覚とが特徴のパズルゲーム。デザインセンスに優れた、シュールなゲームだ。ミスをすると主人公キャラが圧死したり、爆散したりするシビアな演出も作品のイメージにマッチしている。パズルの仕掛けの中では「ボムブロック」が最もユニークに感じられた。通常、ターゲットを操作している間は慎重にマウスを動かすが、ターゲットをつかむ前や離したあとなどは、無造作に操作していることが多い。そこを「ボムブロック」は突いてくる。急いでマウスカーソルを動かそうとして、無意識にマウスを動かすと、たちまちミスになってしまう。なかなか新鮮だが、やっかいなこと、この上ない。
パズルの難易度は、ただ単にクリアするだけであれば、それほど高いものではない。ただし、すべてのコースで、作者の手で設定された「ナイスゲージ」を上回ろうとすると、簡単にはいかない。
全コースのクリア後も、GravityNetでダウンロードしたコースや、自作のコースをプレイできるアドイン機能が用意されているので、楽しむことができる。最初からいくつかのコースが同梱されているので、そちらにもチャレンジしてみるとよい。
(秋山 俊)