パソコンを長く使っていると、次第に起動が遅くなったように感じられる。だが、具体的に「どれくらい時間がかかっているのか」調べるのは手間がかかるし、「以前に比べてどの程度遅くなったのか」は、継続して記録し続けなければならないので、さらに面倒だ。「BootRacer」はそんなときに役立つ。起動のたびに逐一測定してもよいし、気が向いたときに測定することもできる。毎回記録する場合でも画面に表示させず、あとから履歴で確認するだけでもよい。重要なシステムアップデートや新しいソフトのインストールなど、大きな節目のときに測定しておくだけでも参考になるだろう。
起動時間を測定する上で厄介なのが、途中でユーザによるログオン操作が必要になることだが、「BootRacer」ではログオン操作による待ち時間を差し引いて、実質的な起動時間を教えてくれる。
細かいことをいえば、どの時点で起動が完了と判断されるのかが明確ではないのだが(測定中もWindowsを操作することは可能)、それだけに常に一定の基準で測定してくれる(であろう)「BootRacer」は、ストップウォッチでの測定に比べれば、データとして確実といえそうだ。
メイン画面に表示される「起動速度の評価」が思わしくないようであれば、起動マネージャやレジストリ最適化ソフトを使って改善してみよう。
ヘルプまで含めて日本語化されているが、コンテストに参加する場合は、データのアップロード先は英語のサイトとなる。コンテストサイトでは、Windowsのバージョンや32bit版/64bit版で分けられ、世界中からデータが寄せられているようだ。パソコンのスペックもわかるので、トップスコアラー(?)のデータやハードウェア構成を見てみるのも楽しいのではないだろうか。
(福住 護)