Windowsを使っていて、多くの人が面倒だと感じるのが、アプリケーションのインストールではないだろうか。小さなアクセサリ類では、インストーラでインストールを行うことなく、EXEファイルを適当なフォルダに置き、ダブルクリックするだけで実行できるものもあるが、ちょっと規模が大きくなると、ほとんどの場合はインストール作業を行わなければ、アプリケーションを実行することができない。もちろん、Windows以外のほかのOSでも多かれ少なかれ、こうした状況はある。とはいえ、OSの種類によっては、かなり大規模なアプリケーションでも、実行ファイルをコピーするだけで使えるようになることは多いし、インストーラを使わず、手動でアプリケーションをインストールできることも少なくない。Windowsのように、大半のアプリケーションが「インストーラを使ってインストールしなければ起動できない」ということは、それほど多くはないだろう。
インストール作業は一度行ってしまえばすむため、それほど問題視する必要もないのかもしれないが、パソコンの引っ越しなどの際には、アプリケーションをインストールし直すだけでもかなりの手間になるし、「本質とは異なる苦労は、少なければ少ないほどよい」ことに疑いの余地はない。
「Zinstall WinWin」は、パソコンの引っ越し時の面倒を一気に引き受けてくれるソフトだ。システムディレクトリ内のDLLやOCX/OLEオブジェクト、レジストリによる設定内容の記録など、単にファイルを移動するだけではいけない数々の設定情報を、的確に新しいOSにコピーしてくれる。32bitと64bitとでの移行など、これまでは新規に再インストールするしかなかったような場合にも対応する。
しかも、作業はほぼ全自動。「Zinstall WinWin」を使えば、面倒なOS乗り換え作業も、実に楽なものになる。
(天野 司)