一本でさまざまな形式のファイルを閲覧できるソフト。「ちょっとファイルの内容を確認したい」という場面は結構あるが、ファイルの種類ごとに、それぞれ別のアプリケーションを立ち上げるのはなかなか面倒なもの。アプリケーションによっては起動に時間がかかるものもあり、「見るだけでいいから(編集はしないから)手軽に」というニーズはかなりあるはずだ。
また、ある事柄について調べたものを、どんな形で保存したのかを忘れてしまうこともある。画面のスクリーンショットで画像化したのか、テキストに落としたのか、あるいはPDFファイルにしたのかがわからない、といったケースだ。こんなときは、画像とテキストとPDFを一度に見られるソフトはありがたい。「i.e.Viewer Lite」はテキストファイル、画像ファイル、HTMLファイルに加え、PDF、Microsoft Office文書、Visioファイルを閲覧することが可能で、一般的に使用頻度の高いファイルのうち、かなりの部分をカバーできる。
「ちょっと中身を確認する」ためのソフトだけに、ファイルへのアクセスについてはよく考えられている。フォルダへのショートカット、ファイル検索、フィルタによる絞り込みと、三つの機能が用意され、多数のファイルの中からでも目的のファイルにたどり着きやすくなっている。動作も軽快で、「ちょっとファイルを見てみる」には、絶好のソフトといってよい。
(土屋 佳彦)