アーカイブ(書庫)としてまとめられたファイルや圧縮ファイルを利用することはあっても、「自分で作成する必要はない」という人にお勧めの解凍専用ソフト。「Universal Extractor」という名前の通り、数多くの形式に対応していることが特徴。しかもアーカイブ形式を自動判別してくれるので、あらかじめライブラリをインストールしたり、使用する形式のオプションを設定したりといった手間がいらない。アーカイブファイルに関する知識がなくても、「元の形に戻して使う」ということさえ理解していればよいので、初心者向きともいえる。
ただし、注意しておきたい点が二つほど。一つは、解凍(展開)の作業そのものはコマンドプロンプト画面(いわゆるDOS窓)で行われるという点。自動的に現れて処理を行い、終わると自動的に閉じるので、ふだんはまったく気にする必要がないのだが、解凍先フォルダに同名ファイルが存在する場合、処理方法をコマンドプロンプト画面上でキー入力しなければならない。しかも、この部分だけはメッセージが英語のままなので、慣れないうちはちょっと戸惑うかもしれない。
もう一つは、コンテキスト(右クリック)メニューから操作するには、インストール時のオプションで設定しておかなければならないということ。(インストール後の)オプション設定画面には、コンテキストメニューに関する項目は含まれていない。もし設定をやり直したかったら、いったんアンインストールして、再インストールする必要がある。
(福住 護)