勤怠や業務内容を記録する側と、それを取りまとめて管理する側の両方にメリットがあるソフト。所定の勤務時間を自動でセットしたり、ドラッグ&ドロップで業務内容をコピーしたりすることで、入力を省力化できるので、パソコン(というか日本語入力)に不慣れな人にとっては報告書の作成に時間を取られることがなく、無駄な神経を使わずにすむ。一方、業務管理や書類の電子化を図りたい経営者・管理者側としても、個人のパソコンのスキルや教育コストをあまり気にする必要がなく、導入を進めやすいはずだ。
入力する側(従業員)と集計する側(管理職)が同じソフトを使えるということは、現場の一担当者だった人間がグループリーダーやプロジェクトリーダーになった場合も同じソフトを使い続けることができ、新たに学習する必要もない。そうした点でも効率がよい。
そのほか、専用サーバなどの難しい設定が不要で、単にファイルを開くだけで複数のユーザを管理できるのも魅力。「業務効率化のためにグループウェアの導入を考えているが、コストやリソースの点で二の足を踏んでいる」ようなオフィスや事業所には特にお勧めできる。
(福住 護)