美しい日本語文書を効率よく作成できる高機能日本語ワープロソフト「一太郎」の新バージョン。従来からのユーザインタフェースが一新された。「一太郎2011 創」は、多彩な編集モードと豊富な機能を持つ“定番”高機能ワープロ「一太郎」シリーズの新バージョン。設計の見直しが行われ、これまでのインタフェースを一新。“シンプルで自然な使い心地”の編集画面になり、思考を中断させることなく、従来以上に文書作成に専念できるようになった。さらに、プラグインシステム「ソプラ」の搭載で、外部アプリケーションやWebとの連携が可能になった。Windows 7のマルチタッチへの対応なども図られた。
新しいインタフェースのイメージは「書斎机」。メイン画面の中央に紙(編集領域)を置き、左右に文書を作成するための道具箱(パレット)が配置されるスタイル。編集領域の背景には、机を模した木目の画像が表示される。道具箱のうち、画面左側に位置するのが「ジャンプパレット」。文書内の目的の位置にすばやく移動するためのもので、「サムネイル」「見出し」「ブックマーク」の各表示形式が用意されている。「サムネイル」はページのサムネイル表示から目的のページに、また「見出し」は文書内の見出し(連番、ランク、目次)に、さらに「ブックマーク」ではユーザがブックマークした行に移動できる。
画面右側の道具箱は「ツールパレット」。文書作成に便利な機能がまとめられている。「ツールパレット」は「一太郎」の特徴のひとつである編集モード(基本編集、エディタ、アウトライン、提出確認、ビューア)で自動的に変化する。例えば、基本編集モードのパレットでは「文字飾り」、位置やサイズの「調整」、オブジェクトの「挿入」などのツールを、またアウトラインモードでは、レベルで絞り込みなどを行える「アウトライン」や「段落スタイル」などのツールを使えるようになる。これらのツールは必要に応じて表示/非表示を切り替えることができる。
メニューバーやツールバー、コマンドバーも一新された。ツールバーは、ツールボタンを大きく見やすくした上で基本的な機能だけに絞り、使い勝手を向上させた。コマンドバーも使用頻度の高い機能がまとめられ、「ツールパレット」同様、編集モードによって表示される機能が切り替わる。
さらに新機能として、プラグインシステム「ソプラ」が搭載された。外部のアプリケーションやWebページと連携して、情報の収集・発信を可能にするもので、「2011 創」では第一弾として、
- 「一太郎」からTwitterを利用できるようにする「ソプラTwitterツール」
- ATOK連携電子辞典から語句を調べることができる「ソプラ辞書引きツール」
- デジタルメモ端末「ポメラ」のメモを「一太郎」に取り込める「ソプラポメラツール」
が同梱されている。そのほかにも、
- Windows 7のマルチタッチへの対応
- PDF形式でのファイル保存への対応
- 塗りつぶし図形の透明度設定の追加
- 図形描画のアンチエイリアスの追加
- ファイルエクスプローラのプレビュー対応(Windows 7/Vista)
などが行われた。