「GH-FourTen」は、「四つの数字を使った計算で、結果を指定の数にする」というゲームを再現した計算プログラム。四つの数字と指定数を入力し、検索を実行するだけで答えを表示してくれる。四つの数字をランダムに自動入力したり、答えをテキストファイルに書き出したりすることも可能。メイン画面の背景を変更する機能もある。

基本的なルールは「使える数字は0から9までの整数」「同じ数字を複数回使ってもよい」「使える計算式は四則演算（「＋」「−」「×」「÷」）」「括弧は何回使ってもよい」というもの。

ソフトの使い方は簡単。

1. 四つの数字を一つずつ入力する（四つのマスに順に並べて表示される）
2. 計算結果となる「指定数」を入力する
3. 検索を実行する

メイン画面には、テンキーと同じ配置で「0」から「9」までの数字ボタンが配置されているほか、「検索」などの操作ボタンが並ぶ。数字の入力は数字ボタンのマウスクリックか、またはキーボードで行える。入力や検索などの操作時には電子音で鳴るのでわかりやすい。数字の自動入力機能もあり、ボタンを押すたびに四つの数字がランダムに入力されるようになっている。

指定数として入力できるのは1から999までの整数。検索の結果、該当する計算式がない場合には「不可能でした」と表示される。検索結果の書き出し機能もあり、検索された計算式のリストをテキストファイルに出力・保存できる。出力されるファイル名には、四つの数字と指定数がそのまま使われる。

車のナンバーの四つの数字を使った数字遊びから着想を得たというが、「GH-FourTen」を使ってみると、一つの「指定数と四つの数字の組み合わせ」から「1+2+3+4」「1*2*3+4」「1*3*4-2」など、いくつもの計算式が出てくる。筆者は答えを考え出せても、せいぜい一つか二つで満足してしまうが、突き詰めて考えると「なるほどこういうのもあるか」とおもしろく、ためになる。数字の入れ替えをした計算式（1+2+3+4、1+2+4+3）もそれぞれ別々に表示されるなど、“もれ”なく抽出されるのだ（そのために驚くほど膨大なリストになることもある）。

ただ結果のリストを見ているだけでもおもしろいが、頭の体操として「計算式の答えを少し考えてから検索する」という使い方をお勧めしたい。タッチパネル式のディスプレイやスレートPCなどでの利用を想定してキーは大きめに作られており、指によるタッチ操作がしやすいのは、対象機器のユーザにはメリットが大きい。タッチ操作といえばAndroidやiOSなどのスマートフォンだが、この手の端末にはぴったりの内容だと思うので、（「答えられた計算式の数で成績を出す」など）ゲーム版として開発してくれることを望みたい。

開発中に苦労した点
カッコを含む計算に対応させるのに苦労しました。なかなかうまく式が検索されなかったり、すべての式が表示されなかったりしましたが、いろいろと修正して、ようやく望むような結果が出るようになりました。

ユーザにお勧めする使い方
車を運転しながら使うのは危ないですので、どうしても10にできないものを書き留めておき、あとでこのソフトで確認したり、「自動」というボタンを押すとランダムに四つの数字が表示されますので、それを考えてから「検索」ボタンを押して答えを見たり、というようにして頭の体操にするという使い方がお勧めです（自分も結構そのような使い方をしています）。

今後のバージョンアップ予定
もし、まだバグがあったら、それを直します。また、検索の履歴を記録できるようにします。さらに、現在は四つの数字しか扱えませんが、将来的には10個の数字を扱えるような「プロバージョン」を作成できたらと思っています。また、ゲーム要素を加えて、例えば四つの数字をランダムに表示して、指定時間以内に答えを入力できれば点数が稼げるような機能を付けられればと思っています。