重要なフォルダやメールなどのデータを、簡単な設定でバックアップできるソフト。わかりやすいインタフェースで、はじめてでも直感的に操作できる。「Air Back for PC β版」は、最大99世代までの自動保存に対応したリアルタイムバックアップソフト。バックアップ対象としてデスクトップやマイドキュメント、メールなどの項目があらかじめ用意され、ウィザードに従って進めるだけで、バックアップ元やバックアップ方式を設定できる。ユーザが任意のフォルダをバックアップ対象に追加したり、削除したりすることも、もちろん可能。バックアップの実行タイミングや世代管理を細かく設定できる「標準モード」のほかに、バックアップ先とバックアップ対象を設定するだけで、すぐに実行できる「かんたんモード」があり、好みに応じて使い分けられる。
「標準モード」でのバックアップ元の設定はウィザード形式で行える。ウィザードの構成は、
- バックアップ対象の設定
- バックアップ方式の設定
- 世代保存の設定
- 削除方式の設定(バックアップ対象のファイルを削除した場合の処理)
- (バックアップ先)ファイルアイコンの設定
の5ステップ。「1.バックアップ対象の設定」では、デスクトップやマイドキュメント、メール、インターネットなどの項目があらかじめ登録され、項目単位でバックアップ対象を選択することが可能。用意された項目は以降の4ステップにも関連し、設定は項目ごと個別に行える。「2.バックアップ方式の設定」では「リアルタイム」「スケジュール」「シャットダウン」の3種類から方式を選択できる。「スケジュール」では、実行する週や曜日、時間帯を細かく設定することが可能。バックアップ対象がメール/インターネットの場合は、リアルタイムの代わりに「インターバル」になり、「何時間間隔で実行するか」を指定できる。「リアルタイム」はファイルの更新を検知し、その場で実行するもの。「シャットダウン」は、パソコンのシャットダウン時に処理を実行する。
そのほかにも、
- 世代管理の使用/不使用や保存する世代数
- バックアップ元ファイルを削除した場合、バックアップ先ファイルも削除するか
- バックアップ先ファイルのアイコンを、本来とは別のものに置き換える
などを設定できるようになっている。5ステップの設定が完了すると確認画面が表示され、「保存」を実行することでバックアップが開始される仕組みだ。
バックアップ対象を設定するための項目は、リストア時にも利用される。ホーム(メイン)画面の「リストアと削除」を選択すると、バックアップ対象と同じ項目がツリー状に表示される。ユーザはツリーを使って、リストア(復元)対象を選択すればよい。ツリーは世代ごとに切り替えることが可能で、任意の世代を選択してリストアできる。リストア先も、元の場所にするか、一時フォルダに復元するかを選択できる。
オプションでは、バックアップ対象から除外するファイルや拡張子、属性の指定、ログファイルの保存方法や保存先、保存期間の指定などを行える。
「標準モード」に対して「かんたんモード」では、バックアップ先フォルダとバックアップ対象の設定だけでバックアップを行うことができる。