「アイドル☆バックアップ」は、指定ファイル/フォルダをバックアップしたり、同期したりするためのソフト。タスクトレイに常駐し、ユーザが他の作業を行っているバックグラウンドで処理を実行する。処理は、指定されたCPU使用率の範囲内で実行され、並行して行われる作業への影響も最小限にとどめることができる。

「アイドル☆バックアップ」では、

• オリジナルからコピー先への単方向コピー（バックアップ）
• 最新ファイルの双方向コピー（同期）

バックアップが開始されるタイミングは、CPUのアイドル率が指定数値以上のとき。0%から99%の範囲で指定できる（初期値は80%）。「アイドル☆バックアップ」自体に割り当てるCPU使用率の目安も指定することが可能で、並行して行われる作業にほとんど影響を与えることなく、バックアップ/同期を行うことができる。

バックアップ/同期時のオプションとしては、

• オリジナルより新しいファイルがコピー先に存在した場合もコピー先に上書きコピーする
• オリジナルに存在しないファイルがコピー先に存在した場合はコピー先から削除する

関連プログラムとして、

• フォルダ内のファイル比較ツール（FdateCompare.exe）
• テキスト差分表示ツール（TextDiffDsp.exe）

CPUが空いているタイミングを計って、しかも自分（「アイドル☆バックアップ」）自身のCPU使用率も考慮しながらの作業なので、バックグラウンドでの動作をほとんど意識しなくてすむ。「もしかすると、バックアップしていることに気づかないかも」という作者の言葉は、大げさではないだろう。バックアップのタイミングがユーザに計りにくく、バックアップされているのか気になることがあるかもしれないか、そんなときは手動で開始することもできるので、心配する必要はない。

開発中に苦労した点
「通常作業のバックグラウンドで密かにバックアップ」とは、本来のパソコン作業の邪魔にならないように、密かに動作することが重要です。そのためにはCPU使用率をチェックして、あまりCPUを使用していないときだけ処理を実行する必要があります。開発中に苦労した点は「CPU使用率をチェックしながら、バックアップ処理の実行を制御する」ことです。

ユーザにお勧めする使い方
プログラミング等でたくさんのファイルの編集を行う際は、本ツールのご使用をお勧めします。バックアップ先のディスクは内部ディスクが壊れても、影響を受けない外部メディア（SDメモリ等）がよいと思います。また、本ツールには定期的にバックアップする時間間隔の設定機能があります。この時間間隔以内なら、誤ってファイル編集してしまっても、バックアップから編集前のファイルを回復することができます。

今後のバージョンアップ予定
バージョンアップは改善点やよい機能が見つかり次第、随時対応したいと思いますが、現在、作者自身が満足しているため、ご利用者さまのご要望をいただいてから、ということになるかもしれません。