「オウン・ガード」は、暗号化ファイルさえあれば、暗号化したアプリケーションがなくても復号化できる“自己復号型”暗号化ソフト。

1. 暗号化したいファイルをリストにドラッグ＆ドロップ
2. 復号化用のパスワードを設定
3. 作成する暗号化ファイルの名前を指定

暗号化ファイルの作成は、最小限の操作で行えるよう工夫されている。暗号化アルゴリズムの指定なども不要。復号化用のパスワードはその場で入力する以外にも、いつも使うものをあらかじめ登録しておき、必要に応じて使い分けることができる。暗号化ファイルの名前も、その場で指定するか、作成日時から自動でファイル名を割り当てるかを選べる。

暗号化したいファイルは、メイン画面のリストにドラッグ＆ドロップで登録する。複数のファイルをまとめてドラッグ＆ドロップすることも可能。複数ファイルが登録された場合は、ひとつの自己復号型暗号ファイルにまとめられる（複数ファイルを暗号化する場合は、1回のドラッグ＆ドロップでまとめて登録する。いったんリストに登録したあと、さらに続けてドラッグ＆ドロップすることはできない）。

作成されるのが自己復号型暗号ファイルなので、パスワードさえ忘れなければ、どんなWindowsパソコンでも復号化できるのもメリットのひとつ。自分のファイルを管理するだけでなく、ほかのユーザとのやり取りや一般向けへの配布などにも、もちろん利用できる。

暗号化に関するアルゴリズムの選択などのオプションがなく、初心者にも親しみやすそうだし、いつも使うパスワードを登録しておくのも、手間を省いたり、入力ミスを防いだりといった点で効果がありそうだ（もちろん、同じパスワードをいつまでも使い続けるのは危険だが）。

「難しい機能はいらないので、とにかく手軽に使える、だけど十分に安全な暗号化ソフトがほしい」という方は、ぜひお試しいただきたい。

「オウン・ガード」の暗号について
復号化のためのパスワードを暗号化ファイル内に隠して、復号化時のパスワードチェックを行うなど、明らかな欠陥のあるものは真の暗号化ソフトとはいえません。「オウン・ガード」は、パスワードをファイル内に格納せず、ハッシュ値のみを秘匿しています。ご存知の通り、暗号は復号して元の平文に戻せますが、ハッシュ値から元のパスワードは得られません。「オウン・ガード」は、電子政府推奨暗号のひとつであるAES暗号を使用し、連鎖ブロック暗号モード（CBC）の初期化ベクトルの生成を、元のパスワードの複雑な加工により行っています。したがって、元のパスワードを「オウン・ガード」に渡さなければ、絶対に本文は復号化できないような構造になっています。

「オウン・ガード」の操作について
「暗号化は難しいもの」「パスワードの設定も大変」だと考えている方でも、簡単に最高強度の暗号化が施せるように、可能な限りシンプルな操作性を実現しました。パスワード一覧表を作らなければならないほど、多くのパスワードを使用している方が多いと思います。「数字や英字の大文字・小文字3種類を必ず入れて」などと記憶不可能なパスワードを使用しなければならないシステムもあります。「オウン・ガード」は、日本語も使用できるようにして、より身近な暗号化ソフトとなるようにしました。

情報流出事案が日常的に報道されている昨今、秘匿性の高いデータは暗号化することが基本になりつつあります。ぜひ、「オウン・ガード」をご活用いただければ幸いです。