伝説の霊媒師とその弟子が、王都を騒がす「貴族怪死事件」の真相を追う、という設定のRPG。王都を騒がす貴族怪死事件や窃盗事件の真相を追え!
「Spiritua Call〜黒き翼の人形姫〜」は、凄腕霊媒師「アーネス」と弟子「クルルド」の活躍が描かれる短編RPG。同じ作者・黒ニャーさんによる「Spiritua Call〜彼の者は霊約師〜」の続編にあたる。「黒き翼の人形姫」では、シナリオ、グラフィック、システムともに前作よりボリュームアップしている。
物語の舞台は前作と同じく「ノストランディス」。「ノストランディス」には、生きる人が住む「地上界(ヒュノム・フィウス)」と、死んでしまった人が住む「霊界(エレム・フィウス)」の二つの世界が存在する。主人公「アーネス」は、未練を残しているために地上へ縛られ続ける「悪霊」を救済するため、弟子の「クルルド」とともに旅を続けていた。
ある日二人は、傷ついた霊を癒やす“霊癒師”見習いの少女「エスティ」に出会う。エスティは、腕利きの先輩霊癒師「カレン」とともに、ノストランディス西部の大国「王都ガルカディラ」を騒がす、貴族の連続怪死事件を追っていた。エスティから協力を求められたアーネスらは早速、ガルカディラに向かう。その途中、アーネスとはぐれてしまったクルルドは、「神狼の森」で黒い翼を持つ不思議な少女に遭遇する。名を持たず、「構造変換」と称する不思議な力を操る少女に驚くクルルドだったが、少女はすぐに姿を消してしまった。無事、アーネスと再会できたクルルドは、不思議な少女のことが気になりながらも、そのままガルカディラへと向かう。
王都へ到着したアーネス一行は、宿屋にいたカレンから貴族怪死事件の詳細を聞く。事件は、ある貴族が奇妙な死を遂げたことからはじまった。亡くなった貴族には外傷がなく、病気なども見つからず、死因がまったくわからなかった。現在までに被害者は3名。時を同じくして、貴族宅ばかりを狙う盗賊「エメラルドの風」が王都に現れた。カレンは、エメラルドの風が事件に関わっているのではないかと考えているようだ。ちょうど、エメラルドの風からの盗みの予告状がある貴族に届いているというので、アーネスらはその貴族の護衛をすることになる……。
自由度の高いキャラクタ育成。好みのパーティで悪霊を退治しよう
戦闘は(基本的に)シンボルエンカウント形式。移動マップ上に存在する「赤い炎」や「悪霊」「怨霊」「憑依悪霊」のシンボルに接触すると、バトルがはじまる。悪霊や怨霊には物理攻撃が効きにくく、憑依悪霊にはスキル攻撃が通用しない。それぞれに適した攻め方で戦うことが攻略のカギとなる。
前作と同じく、「黒き翼の人形姫」にもレベルアップの概念はない。戦闘後に経験値を取得することがなく、赤い炎からは金、霊からは能力の成長に必要な「RP」を入手できる。RPは、マップ上で光っている場所を調べることでも、入手することが可能。取得したRPは、「HP」「SP」「攻撃力」「精神力」などの能力に振り分けることができる。
戦闘に参加するメンバーは、アーネス、クルルド、そしてアーネスの契約霊である「ヴァルキリー」「ウィッチ」「バード」。戦闘に参加できるメンバーは最大4名、最小で1名。各キャラクタには特徴があり、アーネスは、HPや攻撃力を伸ばせば立派な戦士になるが、固有のスキルを覚えないという短所がある。クルルドは、戦闘不能を回復できるスキルを持ち、敵からの属性を持つ物理攻撃とスキル攻撃を受けないが、すべてのステータスが低く設定されている。攻撃力に長ける契約霊たちも、ヴァルキリーは状態異常に弱く、ウィッチとバードには物理攻撃に弱いという欠点がある。それぞれの長所を伸ばすのもよし、短所を補うのもよし。プレイヤーの好みでキャラクタを育成できる。
スキルは、キャラクタごとに着脱できるが、各スキルに「CP」が設定され、キャラクタが使えるCPの上限(初期値は16)を超えてスキルを装着することはできない。CPは、霊を救済することで増やすことが可能。CPが足りなくなってきたら、積極的に霊を救済するとよい。