「壁カレ」は、手軽さと多彩な機能とを両立させた、壁掛け風の“定番”カレンダー＆スケジューラ。カレンダー表示は細かくカスタマイズでき、思い通りのスタイルを実現することが可能。マウスオーバーでの内容確認や時刻設定による通知機能で、「予定をうっかり忘れる」事態を防げるよう工夫されている。

カレンダーに表示できる月数は最大12ヵ月。過去月のカレンダーを表示させることも可能。当年の1月から12月までを常に表示する「1年表示」という設定項目も用意されている。さらに、月の並び（縦/横）や曜日の表示言語（日本語/英語）、週の開始曜日（日曜日/月曜日）、週番号表示の有無、曜日の表示色、フォント、縦横の間隔なども細かく設定することが可能。勤務先の休日が土日以外の場合、当該日をカレンダー上で土日同様に扱うこともできる。

カレンダーの表示方法は、通常表示のほか、「常に手前表示」「壁に張り付く（背景が透過して一番下のウィンドウとして表示）」「透明」「半透明」「半透明で常に手前表示」「（非アクティブ時には）タスクトレイに隠れる」など、多彩なスタイルからユーザの好みに応じて選べる。

スケジューラとしては、イベント、ToDo、定例行事、誕生日などの記念日、母の日のような特別日、さらにはメモを登録することが可能。イベント、ToDo、定例行事はそれぞれ最大4グループに分類できる。登録したアイテムはカレンダー上に記号で表示され、日付をマウスオーバーすることにより、バルーン表示で内容を確認できるようになっている。イベントは開始時刻を設定しておくと、5分前にポップアップで通知してくれる。

このソフトの魅力は、間口の広さにある。ただカレンダーを表示させておきたいだけなら、何もせずに置いておけばよいし、スケジュール管理をしたいと思えば、その機能も十分すぎるほどだ。カレンダーのデザインにも、いくらでもこだわれるカスタマイズ性の高さを持っている。幅広い人に、便利に楽しく使ってもらえるソフトだと思う。

「1時間単位で細かくスケジュール管理をするほどではないが、手軽に、必要十分な管理をしたい」という人にはぴったりだ。

開発中に苦労した点
透明化処理を実装しようとして、Win32 APIとだいぶ格闘しました。Windowsが思っている通りに動いてくれなく、狙ったことを泣く泣くあきらめながら実装したことを覚えています。

ユーザにお勧めする使い方
自分がまだサラリーマンなので、自分の会社の休みに合ったスケジュールを入れると、振替休日等の予定が比較的楽に入れることができると思います。また、土日が休みではないようなサービス業の人や学生向けの休みのパターンなども入れられます。もちろん何もしなくても、ひっそりカレンダーとして動作します。

今後のバージョンアップ予定
Ver.3 → Ver.4は桁数が足りなくなって（泣）バージョンアップしてしまいましたが、次バージョンではコンパイラ自体もバージョンアップして、もう少し見た目も重視していこうと思っています。インストーラについてもWindows 7を考慮して、見直しを図りました。オープンソース化も考えながら、重い腰を何とか動かしているところです。

たくさんの人のご意見・叱咤・激励を受けながら、いまに至っておりますので、今後ともユーザさまのご意見を大事にしながら、開発を続けてゆこうと思います。