「パソコンねむねむFree」は、主に子どもを対象にパソコンの利用時間を制限し、使い過ぎを防止できる常駐ユーティリティ。設定を登録すると、以降はパソコンの起動と同時に「パソコンねむねむFree」が起動し、パソコンの使用状況が監視される。メイン画面（タイマ画面）上には残り時間や利用可能な時間帯が表示され、パソコンやアプリケーションの使用時間が上限に達すると、ログオフやシャットダウンが実行される仕組み。制限時間帯に起動した場合はメッセージ表示後、一定時間が経過すると、自動的に終了させる。

使用制限の指定は「タイマ時間制限」または「指定時間帯制限」で行う。どちらか一方だけにひとつの項目を設定できるようになっている（シェアウェア版「パソコンねむねむPro」では、どちらにも複数の項目を登録できる）。「タイマ時間制限」では、一日あたりの総使用時間または午前/午後それぞれの使用時間を割り当てて設定することが可能。「指定時間帯制限」では、指定した時間帯以外には利用できないようにしたり、指定時間内であれば、タイマ制限後でも利用可能なようにしたりもできる。

「タイマ時間制限」「指定時間帯制限」ともに、パソコン自体に対する制限か、または任意のアプリケーションに対する制限かを設定することが可能。制限時間を超えた場合、「タイマ時間制限」ではパソコンのログオフやシャットダウンが、また「指定時間帯制限」ではアプリケーションの強制終了が実行される。アプリケーションへの制限は、クラス名またはウィンドウ名を登録して行う。登録は直接、名前を入力して行えるほか、起動中のアプリケーション一覧から選択することも可能だ。

オプションでは、

• 使用期限が近づいた場合の警告メッセージを何分前に表示させるか
• 制限時間帯にパソコンを起動した場合、警告メッセージの表示から何分後にパソコンを終了させるか

今回は「Free」版についての紹介なので、そこから脱線してしまうが、「パソコンねむねむ」には「Free」版のほかに「Pro」版があるので、少しだけ言及しておきたい。「Free」版と「Pro」版の大きな違いは、複数の設定を登録できるかどうかという点だ。「Free」版では「タイマ時間制限」「指定時間帯制限のそれぞれにひとつの設定しか登録できないが、「Pro」版ではどちらも複数を登録することができる。このため、パソコンそのものをロックしてしまいたいのであれば「Free」版で十分だし、個別のアプリケーションに細かく制限をかけたければ、「Pro」版の方がお勧めというところだろう。

さらにもうひとつの違いを挙げると、「Free」版ではすべての曜日に対して共通の設定となるのに対し、「Pro」版では曜日ごとに設定を変えたり、当日だけの一時的な設定を行ったりすることができる。パソコンの利用頻度や子どもの成長に応じて、「Free」版か「Pro」版かをチョイスすればよい。

開発中に苦労した点
OSごとにシステムの終了方法が異なるので、それぞれに対応するのに苦労しました。また、簡単に解除されないように、さまざまな対策をしました。

ユーザにお勧めする使い方
お子さまの制限だけでなく、大人の方の使用時間管理にも役立つと思います。

今後のバージョンアップ予定
インターネットのネットワーク自体の使用時間制限ができればいいなと思っています。